もふるの日記

心身ともに健やかであること

『民間防衛 スイス政府編』を読んだ

積ん読していた本を、ウクライナ危機で思い出して引っ張り出してみた。

 

 

永世中立国として、専守防衛ではあるが有事に備え自国で防衛力を持つ国が、国民に何を課しているのかと。

興味深かったのは、
・核攻撃時の対応
・情報戦(プロパガンダへの警鐘)
・占領されたときの抵抗活動

ここまで整理してまとめているとは。

 

我々日本は、核の傘の元、正直平和ボケ感は否めない。
安全保障について、日米同盟だけで大丈夫なの?と考えることはあっても、他国から攻撃を受ける、ということを真剣に想像することは正直これまでなかったと思う。

ただ、中国・韓国などの隣国は、領土問題のある島に対し少しずつ実効支配を強めている。

将来的にもっと大きな火種となっても不思議ではないし、国として、国民としてどうあるべきか、興味がある人は読んでみては。

国家や権利というのは、戦って勝ち取った歴史の産物。
保ち続けるためには戦い続けなければいけないんだろうけど、それと一個人の命と、天秤にかけるのは永遠の問だなぁと考えてしまう。。

自分にとっての世の中から無くなって困るものはなにか

少し前のことだが、いわゆる「現代の禁酒法」なニュースを見て、2010年に40日ほど、インドを旅したときのことを思い出した。(うち一週間バングラディシュ)
 
 
インド人の約8割はヒンドゥー教徒で、14%はイスラム教徒。
宗教的に酒を好まず(飲む人もいる)、ベジタリアンの割合が多い。国際線の飛行機に乗ると機内食で「Meat or fish?」と聞かれるが、Air Indiaに乗ると「Are you vegitarian?」と聞かれるというのは有名な話。
(最近はいろいろ細かく選べるよねー)
インドにいてしばらく、巡り合わせでベジタリアン食だけで2、3日過ごしたことがあったが、猛烈に肉を食いたくなったことを覚えている。
途中で出会って一緒に食事した日本人は「肉を食う必要を感じなくなった」とベジタリアンになったらしく、あーオレはベジタリアンにはなれないんだなー、と思った。(マトンカレーがお気に入り。ちなみにインドでは鶏肉が高い、牛肉は売ってない。ナンは贅沢品、庶民はチャパティ。)
インドに入ってしばらくは夜にビールを飲んでいたが、いつの間にか酒を飲まなくなった。
途中で日本人の旅行者数人と宿で一緒になり中華を食べに行ったことがあったが、半数以上がビールを頼んでいた中で飲まなかったのは今思い返すと何気に衝撃的である。
若かったしバックパッカーだからケチってたのはあるけども。
代わりといっちゃなんだが、日本ではほとんど飲まない甘いミルクティーを毎朝のように飲んだ。
チャイというのだが、食や嗜好は気候や文化によるのだなーと。
(ちなみに、インドカレーはそんな旨いものではないのだが、バングラディシュの食事は本当に美味しかった。ただチャイはインドの方が抜群に旨い。)
現代社会において、経済的な理由以外で、生きるために必要なものは数少ない。
ディズニーランドやUSJなどのテーマパーク、ゲームやスポーツ、行ってしまえば娯楽は生きるために「必要」ではないし、食料品店で食材買って自炊すれば飲食店すら不要だ。
もちろん酒やタバコの嗜好品も言わずもがな。
しかし、「人はパンのみにて生きるに非ず」と2000年前に言った人(イエスモーセ?)はすごいなーと思う。
そして、誰もに(貧乏人もに)必要な生活必需品よりも、大金を出しても欲しいと思われる嗜好品・贅沢品がビジネスとして稼げるという事実。。
(欲しいと思われるものを創って届けるのもハイスキルなんだけども)
自分にとっての日常、当たり前が、当たり前ではない世界で、時々思いを馳せる。
自分にとって本当に必要なものは何だろうか、と。
先日、仕事終わりに晩酌していて思った。
一日を一生懸命生きて、一日の終わりにビールを煽る、そのために生きてるのかなー、と。
酒なんかなくても生きていける。
なんならこれを契機に酒飲まなくなってもいいかもしれない。
 
自分にとっての世の中から無くなって困るものはなにか。。
なんてことを、日本酒を飲みながら思うなど。

最近、ワクワクしてる?

忙しかったり、疲れが溜まったりしていると、「やらなきゃいけないこと」に体と心が奪われて「やりたいこと」に手が回らなくなる。

 

なんとなく後回しにしているうちに、趣味や好きなことから離れたり、新しいことを始めるという体験をしなくなっていく。

 

長く続けている趣味も、なんとなくマンネリ化してワクワクが乏しくなってきて、人付き合いや惰性で続けるけど飽きてきたり。。

 

ワクワクすることは心の栄養。

もし、最近ワクワクを感じていなければ、少しでも、ワクワクする方向に向かってみよう。

趣味にも少し変化をつけてみるでも良いし、全く新しいことに手を出してみてもいい。

以前から興味があったけど手を出せていなかったことに手を出すのも、こんなタイミングだったりする。

 

3日坊主になるかも、とか、うまくできるかな、とか心配はしなくていい。

3日坊主になったらまた別の新しいことに手を出してみればいい。

最初はうまくできなくても少しずつできるようになる過程を楽しめれば、それは人生を潤すことだ。

 

 

てことで(?)、庵野つながりで『ふしぎの海のナディア』をアマゾンプライムで見始めた。

 

www.amazon.co.jp

 

子供の頃になんとなく見た記憶があるがほとんど覚えていない。

お酒を飲みながらダラダラと…、の予定が気づいたら13話ぶっ通し。

こんな集中して見るもんかね。

昔のアニメを見ると、今のアニメの描写や演出はスゴいなーと思うけど、描かれている思想やテーマは今も色褪せない。(永久に考えさせられるテーマかも?)

エヴァに通じる部分もあるね。

 

原作が『海底2万マイル』(ジュール・ヴェルヌ)というのを初めて知ったので、これも近いうちに読んでみる。

と、新しいことを初めてみると、またそこから興味が広がっていくもんだね。

 

 

 

海底2万マイル (講談社青い鳥文庫)

海底2万マイル (講談社青い鳥文庫)

 

 

庵野監督、おつかれ様

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庵野監督とシン・エヴァンゲリオンスタッフ、

 

ありがとう

おつかれ様

 

そして、

さようなら

 

 

人生はつらいものだけど、

それと向き合い、

立ち向かい、

葛藤し、

ときに喜び、

ときに挫折し、

 

人と触れ合い、

救われ、

慈しみ、

またそれゆえに苦しみ、

 

その道程のさきにたどり着く諦念と受容、

それにより、他者から与えられるのではなく自ら掴み得る(或いは気づき得る)精神の安寧、

これらの過程と、それ自体を未来に引き継いでいくこと、

 

それが、人生かなぁ。

 

エヴァの呪いに取り憑かれていたパイロットのコドモ達、そして何より庵野監督が、開放されたことがなんだか嬉しい。

 

(追記)

録画していたNHKプロフェッショナルを見た。

www.nhk-ondemand.jp

 

スゴい、狂人だな。

エヴァの呪いというより、庵野庵野による庵野のための呪い。

一流クリエイターってこんなか。

全然呪いから開放されていないのかもしれない。。

 

心身ともに健やかで在ること

気づくと、もうよい齢になっていた。

何者かになりたいと、尖ろうと空回りしながら若いころを自分なりにはがむしゃらに駆け抜けて、

でもなんとなく「いま」の継続の先はこんなところかなと落ち着きだし、

はて、これからどのように人生設計を、と考えることがある。

 

パートナーはいるが子供は作らない。

お金は困らない程度には持っているし、なにか理不尽を強いられたりする境遇にもない。

コロナ禍でテレワークになり、(仕事に家庭に)少しストレスを感じながらも仕事をこなす、普通の会社員。

今どきどこにでもいる普通の人間だ。(それとも、これも昭和の1億総中流幻想だろうか?)

 

昭和のように、結婚して子供を持ち、車や家を買い、会社員として会社に忠誠を尽くし出世する、という幸せのカタチは、いまや万人が描くものではない。

お金はほしいけど、そのために身を削るつもりはない。

 

令和の世に、よく生きる、とは、なんだろうか。

 

もちろん人それぞれの価値観はあるだろうけど、つまるところ、こうではないかと思いあたった。

 

心身ともに健やかで在ること。

 

Live as if wer to die tomorrow.

Learn as if you were live forever.

明日死ぬかのように生きよ。

永遠に生きるかのように学べ。

 

ガンジーの言葉。

将来のために、今を犠牲にするのでもなく、今の一時の享楽に浸るだけでもなく、今ココで健やかで在ることの継続が将来をつくる、という考え方。

 

これを深める場として、ここに文章を落としていこうかなと思います。

ものの考え方とか、行動や習慣とか、やってみたこととか。

 

先に人生設計という言葉を使ったが、今は将来の見通しが難しい時代。

大企業がこぞって早期退職を募り、企業の寿命が人間の労働寿命より短い時代にキャリアプランを立てることに意味を見出しにくく感じるけども。

それでも、今も未来も健やかに在るために、どのような方針で日々生きるかを少し意識することは、大切な気がしています。

 

肩肘張らずにゆるゆると、続けていければと思います。

(書いてるうちに全然違うテーマになったりして笑)